念願だった愛犬との暮らし。期待に胸を膨らませると同時にはじめて犬を飼う方には不安も多いはず。
「ウチの子は果たしておりこうさんにしてくれるのだろうか?」
「もし、ウチの子のしつけに失敗したら・・・」
こうした心配から犬の飼い方本やウェブサイトをひたすらチェックするけれど、結局どれも色々なことを言っていて頭の中が混乱状態。
そこで頭をよぎるのがドッグトレーナーからの指導が受けられる「しつけ教室」です。
しかし、ここにも頭を悩ませる問題が・・・。
「しつけ教室って、いつから通わせればいいの!?」
「成犬になってからじゃ遅いの??」
そこで今回は、しつけ教室のタイミングについて様々な角度からご説明していきたいと思います。
犬はいつからしつけができる?
この質問に対する回答のカギは「しつけ」という言葉です。
このしつけという言葉は、時に誤解を生んでしまいます。
なぜならば「しつけ=犬に何かを教えること」と思いがちだからです。
例えば、
・トイレトレーニング
・おすわり
・ふせ
・まて
・正しいお散歩の仕方
などです。
そうすると「ウチの子はまだお散歩デビューしていないし・・・」とか「まだワクチン接種が終わってないし・・・」というようになります。
しかし、これらはあくまでしつけの一端にしかありません。
犬はいつから学習するの?
では次に「しつけ」という言葉を「犬の学習」という言葉に置き換えてみましょう。
「犬はいつから物事を覚え始めますか?」
そうです、生まれた瞬間からですよね!
「兄弟と一緒に寝てると温かい」「お腹が空いたら鳴けばママがお乳をくれる」
「兄弟と遊んでいる時、強く咬むと遊びが終わってしまう」「口に入れると不快なものがある」
「人間の手や足を咬むとかまってもらえる」「吠えれば何かしらのリアクションがもらえる」
もうお分かりですね!
「犬に困ることを学習させない」のも大切なしつけです。
したがって、仔犬が家に来たときからしつけは始めなければなりません。
犬の学習?人の学習?
著名人によるプレゼンテーションで有名なTEDで、動物行動学者のイアン・ダンバーが次のような言葉を述べています。
「仔犬の唯一の罪は、成長することです。」
例えば、仔犬が家に来てから環境の変化に馴染むまで、おとなしくしていたとします。
あまりにおとなしい仔犬を見て心配になった飼い主さんは「ウチの子、他の犬みたいに全然吠えないけど大丈夫かしら。。。」と不安になります。
それから間もなく、環境に馴染み自分を出せるようになった愛犬が、ふと「キュンキュン」と鳴きました。
それを聞いた飼い主さんは大興奮!「かわいい!やっと吠えてくれたわね!そうなの~何が欲しいの~?」と大喜びしました。
それから数ヶ月、吠えることで要求が通り、飼い主さんにまで褒めてもらえたので、その子は同じような理由で同じような環境で同じように吠えました。
すると・・・
「も~、うるさいよ!!」
果たして愛犬は気付くでしょうか?
「そうか!体も大きくなって声も大きくなって幼い鳴き方じゃなくなったから吠えたらダメなんだ!」
と。
つまり、人が間違った学習を犬にさせてしまったわけです。
成犬でもしつけはできるの?
これまでのことから困っている愛犬の行動があるとすれば、それは環境や飼い主さんの接し方による学習の賜物です。
したがって、これまで蓄積してきた行動を修正するにはその分時間もかかります。
しかし、それは不可能でもありません。
飼い主さん自身がまず望ましい行動が学習できる環境や接し方を示してあげることで、愛犬もまた同様に学習してくれます。
大きくなったからといって学習をやめる犬はいないのですから。
まとめ
愛犬のしつけを成功させるには、まず飼い主さんが犬を理解することからはじめましょう。
訓練士さんに愛犬を預けるタイプの預かり訓練でも、飼い主さんが同様に愛犬のことを理解しておかないと、家に戻ってきても以前のままだったというケースは少なくありません。
したがって、One for Dog の「トレーニング」では月齢問わず通うことができます。
また、犬を飼う前の飼い主さんでも気軽に参加できる「カウンセリング」も設けております。
どなたでもお気軽にご参加ください。
One for Dogのトレーニングは、飼い主さんの指示が”いつでも””どこでも”愛犬に伝わることを目的としています。したがって、学ぶべきは飼い主さん。12回のプログラムを通じて、どうやったら愛犬に指示を伝えられるのかを練習します。