日本人の男性が、愛犬のオシッコをした電柱にマナーボトルの水をかけて流している様子。柴犬がリードにつながれて静かに見ている。

犬たちのことだけじゃない!飼い主さんも学んでおきたいお散歩マナー

はじめに

犬の問題行動をあれこれ言う人は多いですが、
あなた自身の「 お散歩マナー 」は守れていますか?

お散歩中、愛犬が排泄をするのは自然なこと。
けれど、その処理や対応ひとつで「飼い主さんの印象」や「地域の犬への見方」は大きく変わります。

今回は、犬のお散歩における飼い主さんのお作法=“お散歩マナー” を、改めて見直してみましょう。

愛犬の排泄は自然なこと。でも大切なのは“その後”

犬たちは外に出ると、安心して排泄をします。
それ自体は悪いことではありません。
しかし、「そのまま放置」「なんとなく水をかけただけ」では、周囲に迷惑をかけてしまうことも。

たとえば、犬のウンチは自然に分解されるまでに数ヶ月〜1年かかるとされ、寄生虫や細菌を含む場合もあります。
また、犬の尿は土壌や植物への影響も大きく、木を枯らすこともあるのです。

ウンチ放置の現実と環境への影響

日本人の女性が、柴犬と一緒に散歩中、袋を使って愛犬のウンチを拾っている様子。衛生的に処理している丁寧な姿。

「自然に還るから大丈夫」――そう思っていませんか?

実際のところ、犬の糞は簡単には分解されません。
環境保護団体の調査では、犬の排泄物が自然保護区の土壌に窒素やリンを蓄積させ、生態系に影響を与えていると報告されています。

さらに、放置された糞は衛生面でも問題です。
寄生虫・大腸菌などが川や土に混ざることで、ほかの動物や人への感染リスクにもつながります。

飼い主として守るべきは、「拾う・持ち帰る・処理する」の3ステップ。
これこそが基本のお散歩マナーです。

【環境省】ふん害等防止条例の概要

オシッコ(マーキング)にも配慮を

地面の上に並べて置かれたマナー袋(青いケースに緑色の袋)とマナーボトル(透明なペットボトル)。犬の散歩マナー用品を示すイメージ。

ウンチは拾うのに、オシッコはどうでしょうか?

犬の尿はpHが高く、植物や街路樹にダメージを与えます。
また、一頭がマーキングした場所には、次々と他の犬も上書きしていく“連鎖”が起きます。

もしそれが他人の家の塀や、犬が苦手な人の玄関先だったら…。
知らず知らずのうちにトラブルの火種をまいているかもしれません。

マナーボトル(水入りペットボトルなど)を携帯し、かけた場所を流す。
たったそれだけで、あなたと愛犬の印象はぐっと良くなります。

飼い主さんが身に付けたい「6つのお散歩マナー」

  1. ウンチ袋を常備する
  2. 排泄後は必ず処理し、持ち帰る
  3. オシッコの後は水で流す
  4. 他人の家やお店の前ではさせない
  5. 伸縮リードを短くし、他の犬や人に配慮する
  6. 飼い主自身が“お手本”として振る舞う

犬たちにしつけを求める前に、まずは私たちが模範となる行動を。
それが“リーダーとしての責任”です。

秋のお散歩を、気持ちよく

日本人の女性がしゃがんで、柴犬を草むらに優しく誘導している様子。リードを持ちながら穏やかに指を差して方向を示している。

心地よい季節。
落ち葉の道や公園でのひとときを、マナーを守って楽しみましょう。
愛犬を守れるのは、飼い主さんだけです。

「マナーのあるお散歩」は、
あなたと愛犬、そして地域の信頼をつくります。

最後にちょっとお知らせ

今週末は、第5回 愛犬文化フェス Supported by 無印良品 東武動物公園駅前が開催されます!
楽しく学べる体験ブースも盛りだくさん。
マナーある飼い主さんの姿が、未来の犬文化を育てます🐾

イベント詳細はこちら

まとめ

犬たちの行動を直す前に、
飼い主さん自身のマナーを整えること。

それが、愛犬を守り、社会に信頼される“犬文化”を築く第一歩です。
ウンチ袋とマナーボトルを片手に、秋のお散歩を楽しみましょう。

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