「高齢でも犬は飼えるのか?」
これは、現場でもよくいただく質問のひとつです。
結論から言うと、
法律上、明確な年齢制限はありません。
ただし、
- ペットショップ
- ブリーダー
- 保護団体
こうした現場では、独自の基準を設けていることが多く、
年齢によってはお断りされるケースもあります。
ではなぜ、こうした“制限”が存在するのでしょうか。
現場で実際に起きていること

これはあくまで一例ですが、決して珍しい話ではありません。
- 高齢のご夫婦が子犬を迎える
- きっかけは家族からの“プレゼント”
- 飼育の準備や知識がないままスタート
- 結果、トイレ・噛み・生活面で困る
そして最終的に、
「どうしたらいいかわからない」
という相談に繋がります。
ここで起きている問題は、
決して“しつけができない”ことではありません。
迎え方の設計がないまま始まっていること
これが本質です。
問題は「年齢」ではなく「条件」

ここが一番大切なポイントです。
犬を飼えるかどうかは、年齢そのものではなく
飼育できる“条件”が整っているかどうかで決まります。
具体的には以下のような要素です。
体力
- 散歩に行けるか
- 日々のお世話ができるか
判断力・理解力
- 犬の行動を理解できるか
- 継続的なケアができるか
(認知機能も含まれます)
サポート体制
- 家族が関われるか
- いざという時に頼れる人がいるか
経済的余裕
- 医療費・フード・ケア用品
- 長期的な支出に対応できるか
ライフプラン
- 最期まで見届けられるか
- 万が一の引き継ぎ先があるか
この条件が整っていれば、年齢だけで否定する必要はありません。
逆に言えば、若くてもこの条件が欠けていれば
同じ問題は起こります。
こんな迎え方は注意が必要
現場で特に多いのが、次のようなケースです。
犬を“プレゼント”する
善意であっても、
飼う本人の意思と準備が伴っていない
これが最大のリスクです。
事前の相談がない
- どんな犬種が合うのか
- 生活に合うか
この設計を飛ばすと、ほぼ確実に困ります
子犬からスタートする
子犬は可愛いですが、
最も手がかかる時期
高齢の方にとってはハードルが高くなる場合があります。
それでも犬を迎えるなら考えてほしいこと
ここまで読むと「やめた方がいいのか」と思われるかもしれません。
でも、そうではありません。
大切なのは“やめること”ではなく“整えること”です。
成犬という選択肢
落ち着いた性格の子を迎えることで、負担は大きく変わります。
外部サービスを活用する
- しつけ教室
- お手入れ教室
- 一時預かり
「全部自分でやる」前提をやめる
家族全体で責任を持つ
特に今回のようなケースでは、
プレゼントした側も当事者になることが必要です
まとめ|選択を正解にするために
犬を飼うことに、明確な年齢制限はありません。
ただし、
「誰が飼えるか」ではなく「どうすれば飼えるか」
ここを考えない限り、同じ問題は繰り返されます。
そしてもうひとつ。
どんな迎え方であっても、途中からでもいい。
選択を正解にすることはできる。
そのために、
- 正しい知識を持つこと
- 周りと支え合うこと
これが何より大切です。
これから犬を迎えようと考えている方へ
迎える前に、一度立ち止まって考えてみませんか?
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