薬用シャンプーの落とし穴

犬用薬用シャンプーとトリミング道具 愛犬文化ジャーナル

その「薬用」、自己判断で使っていませんか?

愛犬の皮膚トラブルが出てきたとき、

  • 最近よく痒がる
  • フケが増えてきた
  • 湿疹が出ている
  • 脱毛が見られる
  • 足先を舐めている

このような様子を見て、

「薬用シャンプーでお願いできますか?」

とご相談をいただくことがあります。

一見、皮膚のことを考えた良い判断のようにも思えますが、
実はここには大きな落とし穴があります。

犬用の薬用シャンプーには種類がある

犬用の薬用シャンプーには、大きく分けて次の種類があります。

  • 動物用医薬品
  • 動物用医薬部外品

ネット通販でも「薬用シャンプー」は簡単に手に入るため、

  • 皮膚に良さそう
  • 刺激が少なそう
  • 痒みに効きそう

というイメージで選んでしまう方も多いのですが、
これは必ずしも正しい判断とは言えません。

症状に合っていない薬用シャンプーを使用すると、
皮膚状態が悪化するケースもあるためです。

注目すべきは「シャンプー」ではなく「薬用」

皮膚が痒く体を掻く犬

薬用シャンプーという言葉で
多くの人が注目するのは「シャンプー」の部分です。

しかし本当に重要なのは、

「薬用」=薬

という点です。
つまり、

人が体調を崩したときに
薬を自己判断で飲まないのと同じで、

犬の皮膚トラブルでも
症状に合ったものを使う必要があります。

症状によって使うシャンプーは変わる

犬の薬用シャンプーは、症状や原因によって種類が変わります。

例えば代表的な例として、

ベタベタした皮膚(脂漏症など)

  • 硫黄系シャンプー
  • サリチル酸系シャンプー

細菌性皮膚炎

  • クロルヘキシジン系シャンプー
  • 過酸化ベンゾイル系シャンプー

真菌(マラセチアなど)

  • ミコナゾール系
  • ケトコナゾール系

乾燥肌(カサカサ)

  • 保湿系シャンプー
  • オートミール系シャンプー

このように、

「痒がる=薬用シャンプー」

ではなく、

「原因に合わせて選ぶ」

ことが大切になります。

トリマーが薬用シャンプーを使えない理由

トリミングサロンでシャンプーされる犬

トリマーはシャンプーの専門家ですが、
医療行為を行う立場ではありません。

日本では、
動物用医薬品は獣医師の診断や指示に基づいて使用されることが前提となっています。

そのため、トリミングサロンが独自の判断で
動物用医薬品を使用することはできません。

理想的な対応方法

愛犬の皮膚トラブルがある場合、理想的な流れは次の通りです。

  1. 動物病院で診察を受ける
  2. 症状に合った薬用シャンプーを処方してもらう
  3. トリミング時に持ち込みシャンプーとして使用する

この方法が、もっとも安全です。

薬用シャンプーは洗い方も指定されることがある

薬用シャンプーには、

  • 泡を数分間つけておく
  • 週1回以上の使用
  • 二度洗い

など、
洗い方まで指定されているケースもあります。

そのため、
正しい使い方を知ることも大切です。

自宅シャンプーが必要になることも

皮膚トラブルの治療では、

週1回以上のシャンプー

が必要になることもあります。

そうなると、
サロンだけでは対応できないため、

自宅でのシャンプーが必須になるケースも少なくありません。

まとめ

「薬用」と書いてあるから安心。

実はそれは、
大きな勘違いかもしれません。

薬用シャンプーは、

  • 症状に合わせて選ぶもの
  • 獣医師の判断が必要なもの

だからです。

花粉症や皮膚トラブルが増えるこの季節、
自己判断ではなく、

まずは動物病院での診断

をおすすめします。


なお、One for Dogでは
ご自宅でできるシャンプーの方法もお伝えしています。