犬にも花粉症がある?春に増える“かゆみトラブル”の正体

犬 花粉症の症状で足を舐める様子 春のイメージ 愛犬文化ジャーナル

3月に入り、少しずつ春の気配を感じるようになりました。

くしゃみや目のかゆみに悩まされる飼い主さんも多いこの季節。
実は――

犬にも花粉症はあります。

ただし、人とは“症状の出方”が大きく違うのが特徴です。

人は「鼻」、犬は「皮膚」に出る

犬 花粉症の症状で足先を舐める様子

人の場合、鼻水・くしゃみ・目のかゆみが代表的ですよね。

一方で犬の場合、最も多いのは皮膚のかゆみです。

たとえば――

  • 足先をしつこく舐める
  • 体を床や壁にこすりつける
  • 耳が赤くなる(外耳炎の原因になることも)
  • 目や口の周りが赤くなる

いわゆるアトピー性皮膚炎の誘因として、季節性の花粉が関与しているケースもあります。

くしゃみや鼻水が出ることもありますが、人ほど一般的ではありません。

春に多い花粉の種類(日本)

犬の花粉症は「季節性アレルギー」とも呼ばれ、毎年同じ時期に症状が出るのが特徴です。

  • :スギ、ヒノキ
  • 初夏:カモガヤなどイネ科植物
  • :ブタクサ、ヨモギ

特にイネ科植物は草むらに多く、散歩コースと直結します。

クン活が好きな子は要注意

春の草むらでクン活する犬 花粉付着のイメージ

草むらでクンクン匂いを嗅ぐのが好きな子は、この時期特に注意が必要です。

顔や足先に花粉が付着しやすく、皮膚トラブルにつながることがあります。

この季節は

  • 草丈の高いエリアを避ける
  • 風の強い日は原っぱを控える

といった環境の工夫も大切です。

今日からできる花粉対策

■ 散歩後のブラッシングと足拭き

被毛についた花粉を室内に持ち込まないことが鉄則です。

帰宅後は軽くブラッシングを行い、足先は流水でやさしく洗い流しましょう。
刺激の強いウェットティッシュの多用は、皮膚バリアを弱める可能性があるため注意が必要です。

■ 洋服の着用

静電気の起きにくい素材の服を着せることで、直接皮膚に花粉が付着するのを防ぐことができます。

特に被毛が短い子や、皮膚が敏感な子には有効です。

■ こまめなシャンプー

皮膚に付着したアレルゲン(花粉)を洗い流すことも有効です。

ただし――
洗いすぎは逆効果。

皮脂まで取りすぎると、かえって皮膚バリアを弱めてしまいます。
頻度については、かかりつけの獣医師に相談するのが安心です。

洗ったら終わり、ではありません

ここがとても大事です。

シャンプー後は、必ずしっかりブローすること。

湿ったままの皮膚は

  • 雑菌
  • マラセチア

の増殖を招き、かゆみを悪化させます。

「洗ったのに悪化した」というケースの多くは、乾かし不足が原因です。

花粉対策は
洗う → 乾かすまでがワンセットです。

春は“学びの季節”でもある

正しいブラッシングのやり方。
正しい乾かし方。
皮膚トラブルの見極め方。

実はここに、差が出ます。

トラブルが起きてから慌てるのではなく、
起きにくい状態を作る。

それが、愛犬を守る飼い主の力です。

花粉の季節こそ、
お手入れの質を見直すタイミングかもしれません。

飼い主さんのためのお手入れ教室はこちら

まとめ

犬にも花粉症はあります。

けれど、
正しく知れば、防げることがたくさんあります。

春はトラブルの季節ではなく、
“整える季節”。

愛犬の小さな変化に気づける飼い主でありたいですね。