早速ですが、今年の自由研究、テーマは決まりましたか?
今回のキーワードは、「 犬 自由研究 小学生 」に関するお話。
「むじるしのなつぞらひろば|イヌの学び舎」に向けて、自由研究の“ヒント”として準備している内容の一部を、今回は特別にご紹介します。
実はこの記事、イベント当日に配布する資料には載っていない“余談集”です。ちょっと真面目で、でも好奇心がくすぐられるような内容になっています。
夏休みの自由研究に、犬や動物愛護をテーマにしてみたい方、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
【1】ティアハイムって知ってる?

ドイツには「ティアハイム(Tierheim)」と呼ばれる動物保護施設があるのをご存知ですか?
ティアハイムとは、保護された動物たちに一時的な住まいを提供し、新しい家族を探すための施設です。その数、なんとドイツ国内に550か所以上!
中でもベルリンのティアハイムは世界最大級で、猫、犬、うさぎ、鳥、さらには馬や牛まで…さまざまな動物たちが生活しています。
特徴はこんなところ👇
- 新しい飼い主とのマッチングはとても慎重に
- 飼育環境は衛生的で、ストレスケアも重視
- 寄付とボランティアで成り立つ市民の力による施設運営
「動物は家族」という価値観が根づいた社会だからこそ、こうした施設が発展してきたんですね。
▶ 詳しくはこちら
https://tierschutz-berlin.de
【2】咬傷事故と“特定犬種”の問題

次は、ちょっと考えさせられるテーマです。
アメリカでは、かつてアメリカン・ピット・ブル・テリアが“ステータスシンボル”として人気を集めた時期がありました。強そうな見た目と、タフさが「かっこいい」とされ、若者の間で流行。
でも、しつけをせずに飼っていたことで、咬傷(こうしょう)事故が頻発するようになりました。
たとえば――
鎖をちぎったピットブルが脱走し、ベビーカーを襲う事件が発生。
しかし当時の法律では、犬だけが責任を負い、飼い主には罰が下らなかった…
この出来事がきっかけで、「飼い主にも責任を問うべきだ」と法律が改正されました。
動物愛護は“守ること”だけではありません。“正しく育てる”責任も重要です。
【3】アニマルポリスって何?

「警察じゃないのにポリスって?」
そんな声が聞こえてきそうですが、「アニマルポリス」は動物の命と安全を守るために設立された専門の組織なんです。
アメリカのASPCA(動物虐待防止協会)では、実際にアニマルポリスが
- 虐待された動物の救出
- 飼い主への捜査と逮捕
- 法廷での証言
などを行ってきました。なんと拳銃を携帯していたほど、危険な現場も少なくなかったそうです。
現在は、その活動の一部をニューヨーク市警が引き継ぎ、より安全な形で「動物と人の両方を守る取り組み」が続けられています。
▶ 詳しくは
https://www.aspca.org
【まとめ】動物との暮らしは“学び”の宝庫
犬や動物をテーマにした自由研究は、命の大切さや社会の仕組み、海外の文化まで、さまざまな視点を学べるチャンスでもあります。
「ティアハイム」や「アニマルポリス」は、単なる海外の事例ではなく、これからの私たちが考えていくべきヒントになるはずです。
自由研究、まだテーマが決まっていないという方は、ぜひ犬や動物に関するテーマも候補に入れてみてくださいね。
📢 イベントのご案内
2025年8月2日(土)
無印良品 東武動物公園駅前店にて
『むじるしのなつぞらひろば|イヌの学び舎』を開催します!
「犬と暮らすってどういうこと?」「動物福祉ってなに?」
そんな疑問がまるっと解決する、夏休みの自由研究にぴったりな体験型イベントです。
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