木目調の背景に、中央の木板へ「Thank you!!」と手書き風の黒字が刻まれている。上部には「8th」、下部には「ANNIVERSARY」と金色の文字が配置され、One for Dog の8周年を祝うデザインになっている。

【8周年のご報告】One for Dog の2025年を振り返る

地域と企業と、次の世代へ──犬文化の未来が動き始めた一年。

One for Dog の齋藤です。
12月13日で、One for Dog は 8周年 を迎えます。

今年も恒例となりましたが、この一年を振り返りながら、読んでくださる皆さまへ感謝を込めてまとめました。
2025年は、One for Dog にとって“大きな転換点”となった一年でした。

一つひとつ積み重ねてきた活動が、行政・企業・地域・子どもたちへと広がり、これまでとはまったく違うフェーズに踏み出した感覚があります。

ここからは、そんな2025年を「上半期」「下半期」に分けてご紹介します。

2025年上半期

行政、地域、企業との新たな関係が生まれた半年。

■ 1月|宮代町主催「犬のしつけ方教室」を担当

2025年最初の大仕事は、宮代町主催のしつけ教室でした。
当日は17組の家族と9頭の愛犬が集まり、保護犬や吠え続けてしまう子も多く、会場はまさに“混沌”。

用意していたレジュメは開始数分で役に立たなくなり、急遽その場でアプローチを組み立てる“ショータイム”へ。
とはいえ、こうした予測不能な現場ほど、僕は燃えます。

そしてあらためて感じたのは、
どの愛犬も、本当に“根っこはいい子”だということ。

飼い主さんがその良さに気づけるきっかけづくりこそ、One for Dog が存在する意味なのだと強く思わされた時間でした。

■ 2月|無印良品が One for Dog を応援してくれることに

今年最大級の出来事です。
無印良品 東武動物公園駅前が、インセンティブなしで、ヒト・モノ・バショを全面的に提供してくださるという、驚くべき申し出をくださいました。

個人で始めた活動が、大手企業と「地域の文化をつくる」パートナーへ。
愛犬文化フェスはここから “Supported by 無印良品” へと進化します。

One for Dog のミッション
「犬と暮らす文化を地域につくる」
が、大きく動き始めた瞬間でした。

■ 2月|愛犬文化フェスの新ロゴが完成

無印良品との協働を機に、新たなロゴを制作しました。

モチーフは、犬を介して人の輪が広がっていく “Dの輪”
・店頭の掲示
・イベントのバナー
・グッズ展開
どんなシーンにも馴染む、“記憶に残るロゴ”です。

フェスが単なるイベントを超え、
「ひとつのブランド」 として形を帯びた象徴的な出来事でした。

■ 3月|無印良品を会場に第4回 愛犬文化フェスを初開催

3月16日、初めて無印良品を会場としてフェスを開催。
小雨+極寒というコンディションにもかかわらず、来場者の熱量は過去最高でした。

・学び舎セミナーは飛び入り参加が続出
・マルシェは完売が続々
・ボランティアは魂の動き
・応援購入を通じチャリティにも貢献

当日その場で、
「次回もぜひやりましょう!」
と無印良品からオファーをいただき、11月1日の第5回が即日決定しました。

歴史が動いた日でした。

■ 3月|新白岡ヒルズマルシェで講演

地域イベント「新白岡ヒルズマルシェ」にて講演とセミナーを担当。
会場の多くはサロンメンバーさんで、なんとも温かな“身内の集会”のような雰囲気に。

それでも地域で犬の学びを伝える貴重な機会であり、One for Dog の存在がまた一つ地域に刻まれた一日でした。

■ 6月|映像教材「密着バックヤード」をリリース

トリマー教育の課題である
「施術を見学できない壁」
を壊すために、One for Dog は映像教材の制作を開始。

第一弾は「ポメラニアンのオールシザー」。
・ノーカット施術
・プロの思考を丁寧に言語化した解説
を重ね、技術だけでなく“思考”が学べる教材に。

「こういう教材が欲しかった」という声を多くいただき、One for Dog が掲げる教育ミッションの手応えを強く感じた瞬間でした。

2025年下半期

教育・業界支援・イベント運営へと、活動が一気に加速した半年。

■ 7月|BtoB「お手入れ教室導入講座」を開講

トリマー不足、離職率、現場の負担──
長年感じてきた業界課題に対し、One for Dog が提示する“実行可能な処方箋”。

受講者の声
・「お客様との距離が縮まった」
・「カウンセリングが楽になった」
・「トリマー側の負担が減った」

技術よりも“犬と人をつなぐコミュニケーション”を軸に据えた講座は、今後の教育事業の大きな柱となります。

■ 8月|“むじるしのなつぞらひろば”でキッズ向け『イヌの学び舎』

無印良品の夏祭りで、子ども向けに犬の学びを提供しました。

子どもたちが真剣な目で「犬の気持ち」を学び、保護者が深くうなずく姿を見て、
「犬文化は教育からつくられる」
という確信がより強くなりました。

社会を変えるのは、大人だけではなく、次の世代です。

■ 9月|“トリマーのためのドッグトレーニング講座”を開講

「トレーニング」と「トリミング」の境界線を溶かし、
“仕事がしやすくなる技術” を体系化した講座がスタート。

技術を超えた“在り方”の部分を育てる内容は、One for Dog が大切にしてきた価値そのものです。

■ 10月|スキルアップ講座が“交付金対象”に

One for Dog の講座が行政制度として正式認定され、
「社会的価値のある教育」 として位置づけられました。

情熱だけではなく、仕組みとして社会に貢献できる段階へ進んだ象徴的な出来事です。

■ 11月|第5回 愛犬文化フェス Supported by 無印良品 東武動物公園駅前

秋晴れのなか、過去最大規模で開催された第5回フェス。

・犬と人の運動会
・ドッグダンス発表
・里親会
・キッズ学び体験
・お手入れ&しつけレッスン
・マルシェ
・チャリティ

“楽しい”“学べる”“社会に役立つ” の三拍子が揃い、イベントとしての形が完成しつつあります。

そして、2026年11月21日の第6回開催も決定。
地域に根づく「犬文化の祭典」としての未来が見え始めました。

■ 12月|「芝生で犬と楽しむ会」の募集を開始

2025年の締めくくりに発表したのは、“遊びながら育てる” をコンセプトにした新サービス。

・自由あそび
・アクティビティ
・ミニゲーム
・クールダウン
・思い出づくり

レッスンでもイベントでもない、
“家族の時間の質を上げる場所”
として企画しました。

これが来年どんな成長を見せるのか、僕自身とても楽しみにしています。

2026年へ──さらに大きな挑戦の年に

One for Dog はすでに、複数のプロジェクトが同時進行しています。
フェス、教育、地域連携、キッズ領域、BtoB講座──
8年間積み重ねてきた活動が、ようやくひとつの大きな流れになりつつあります。

9年目の One for Dog を、どうか楽しみにしていてください。
そして、ここまで支えてくださった皆さまへ、心からの感謝を。