最近、飼い主さんの間で多くなってきているのがセルフトリミング。
トリミングサロンの予約待ちや愛犬の高齢化から、自身でお手入れをしてあげようという飼い主さんが増えています。
そこで今回は自宅で愛犬のトリミングをする際に適した物を検証してみました。
そもそもトリミングに一番適した物は何?
犬のトリミングを行う際に一番適した物といえば、もちろんトリミングテーブルです。
トリミングに最適な状況を作っているわけですから、一番適していると言っても過言ではありません。
では、一般的なトリミングテーブルとは、どのような点に気を配られているのでしょう?
◯天板
・滑りにくい
・ハサミなどの道具による傷がつきにくくなっている
・汚れを掃除しやすい
◯高さ
・作業に適している
・犬が容易に飛び降りにくくなっている
◯広さ
・通常サイズ(W650~750×D450×H800mm)
・小型〜中型犬まで十分収まるサイズ感
◯強度
・メーカーによる保証付きであれば大型犬にも対応
・多くのテーブルに転倒防止機能が付いている
◯様々なラインナップ
・折りたたみ式
・油圧式
・電動式
いかがですか?
プロが使用する道具ですから、メリットは多いです。
では、デメリットはどのようなものがあるのでしょう?
◯価格
・安価なもので10,000円〜20,000円
・油圧式など高価なもので100,000円を超えるものもある
◯大きさ
・テーブルの種類によっては場所をとる
セルフトリミングをおこなう飼い主さんのほとんどは、トリミングテーブルの良さをご存知です。
しかし、すぐには手が出せないという理由で、購入までは至らないケースがほとんどでした。
現役トリマーが徹底検証!自宅で愛犬のセルフトリミングに使えそうな物BEST3
今回は、比較的多くのお宅にあるであろう場所と物の中から、セルフトリミングをしているという飼い主さんの情報を元に検証してみました。
■アイロン台
どのご家庭にも一つはありそうなアイロン台は人気でした。
それでは、アイロン台はどのようなメリットがあるのでしょうか?
・折りたたみ式で収納しやすい
・メーカーによって様々な高さがある
・天板のクッションが柔らかいため、寝かせた状態で行えれば犬の負担が少ない
・そもそもアイロン台としての役割があるので、お試しとして使える
いかがでしょう?
省スペースでの作業と場所を選ばない楽なところが魅力的でした。
では、デメリットを見てみましょう。
・愛犬のサイズによっては強度不足が心配される
・動き回る犬では転倒の可能性もある
・天板のクッションが汚れに弱い
・天板のクッションにハサミの先端などが刺さる可能性がある
・天板の面積が狭い
・ローサイズだと飛び降りの可能性がある
このような結果になりました。
一見、便利そうなアイロン台ですが、デメリットは意外にも多かったようです。
「チワワなどの超小型犬」「トリミングに慣れている愛犬」などに向いていると言えます。
間違っても無理な条件での使用は控えるようにしましょう。
■テーブル
次は、一般的なテーブルです。
トリミングテーブルまで専用ではないものの、ある程度の条件は満たしていそうです。
それでは、テーブルにはどのようなメリットがあるのでしょう?
・汚れを掃除しやすい
・作業に適した高さが多い
・犬が容易に飛び降りにくくなっている
・ある程度の強度がある
・転倒しにくい
いかがでしょうか?
やはりトリミングテーブルのメリットを多く含んでいるようです。
では、デメリットを見てみましょう。
・天板が滑りやすい
・場所をとる
・物によっては移動しにくい
・物によっては広すぎる
このような結果になりました。
一番のデメリットは、大きすぎるサイズです。
天板があまりに広すぎると、犬があちこち移動するため危険です。
また、反対側へ犬が移動した際に、奥行きがありすぎると捕まえられません。
こうした点を含め、「トリミングに慣れている愛犬」に向いていると言えます。
なお、同じテーブルにもオススメのものがあります。
それが、「カウンターテーブル」です。
メリットは壁に設置しているということ。
すなわち、反対側は壁なので犬の落下を防ぐことができます。
もし、移動が可能なテーブルをお使いでしたら、壁付けで作業することをおすすめします。
■洗面台
最後は洗面台です。
ちなみに、訪問式のトリマーさんをご存じでしょうか?
「出張トリマー」と呼ばれるお仕事のタイプなのですが、お客さまのお宅に伺い場所や水道・ガスを借りて愛犬のトリミングをするトリマーさんです。
その出張トリマーさんの多くは洗面所を使うことが多いです。
ではどこに犬を乗せるのかというと、それが洗面台になります。
もちろん、そのままでは安定しませんので、板のようなものを置いて作業します。
それでは、洗面台にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
・お風呂場近くなので、シャンプー前後の作業がスムーズ
・ドライヤーが近くにあったりと電気設備が整っている
・舞い散る毛の処理がしやすい
・鏡があるので、反対側が見えやすい
・汚れを掃除しやすい
・作業に適した高さがある
・反対側が壁(鏡)なので落下防止になる
・強度がある
・転倒しない
いかがでしょうか?
トリミングテーブルにはないメリットもあるようです。
では、デメリットを見てみましょう。
・夏場などは空調が効いていないと辛い
・不慣れな環境なので犬が怖がってしまう場合がある
・排水溝ネットなどの処理が必要
・家族が使う場所なので協力が必要
このような結果になりました。
また、洗面台の上の天板には、最近ホームセンターなどでも見かける「珪藻土バスマット」がおすすめです。
セルフトリミングに使いたいオススメグッズ
◯レジャーシート
カットした毛などが、家具の隙間やコンセントに混入しないように、足元など周りをレジャーシートで保護すると、トリミング後の掃除がしやすくなります。
新聞紙でも良いのですが、シャンプー後のブルブルッ!でたくさんの水しぶきが上がる際は気をつけてください。
◯滑り止めバスマット
天板が滑ってしまいそうな場所には、ゴム製の滑り止めバスマットがおすすめです。
シャンプー中の浴室の床にも使えるので、2Wayで便利です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
トリミングと言ってもブラッシングや爪切りなど、カット以外にも様々です。
愛犬がまだトリミングに不慣れな場合は、トリマーに協力してもらいながら、できることを安全な場所で少しずつ定期的におこなってあげることが大切です。
お互いのためにも、余裕を持って楽しみながらセルフトリミングにチャレンジしてみましょう。
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One for Dogでは、トリミングとトリミングの間のお手入れを応援しています。日頃からご自宅でもできるお手入れのやり方を愛犬と一緒に学べます。