「しつけ」は教えることではなく、関係をつくること

宮代町主催の犬のしつけ方講座の様子。体育館内で飼い主と犬が一緒にトレーニングを行い、円形に配置された中で指導を受けている風景 愛犬文化ジャーナル

宮代町 犬のしつけ方講座レポート

先日、埼玉県宮代町主催の「令和7年度 犬のしつけ方講座」に登壇させていただきました。

募集開始と同時に多くの応募をいただき、当日は約20名、10頭ほどの愛犬たちが参加。

見学での参加や、当日の体調によるキャンセル、さらには飛び込み参加もあり、現場はとても活気のある時間となりました。

参加犬はパピーから1才前後が中心。
犬種も多様で、マルプーやポメチー、ラブラドゥードルなど、個性豊かな顔ぶれが揃いました。

なぜ「飼い主の魅力」が重要なのか

今回の講座で一貫してお伝えしたのは、「しつけ=指示を教えること」ではないという点です。

犬の行動は、どれだけ飼い主に意識が向いているかに大きく左右されます。

つまり、

  • 指示の正しさ
  • 回数の多さ

よりも、

「この人と関わると楽しい」

と思ってもらえているかどうか。
ここが土台になります。

そのため今回は、到着直後の高揚した状態を踏まえ、まずは体を動かすプログラムからスタートしました。

「楽しさ」が集中を生む

講座では、ハードルジャンプを取り入れたドッグスポーツを実施。

これは単なる運動ではなく、

  • 飼い主が遊びを提供する
  • 成功をしっかり褒める
  • 一緒に達成感を共有する

といった要素を含んでいます。

その結果、自然と犬たちの視線が飼い主へ向き、「指示を聞く準備」が整っていきます。

しつけを“教える前の状態づくり”として、非常に有効なアプローチです。

伝え方で、犬の反応は変わる

後半では、

  • 指示はシンプルに
  • 行動を急かさない
  • タイミングを明確にする

といった「伝え方」にフォーカスし、「ルック→オスワリ」などの実践を行いました。

同じコマンドでも、伝え方が変わるだけで犬の反応は大きく変わります。

ここで重要なのは、犬に分かりやすく伝える意識です。

アンケートから見えた“変化”

講座後にいただいたアンケートでは、 多くの参加者が「理解できた」「参考になった」と回答。

特に印象的だったのは、以下のような声です。

  • 犬の気持ちを考えるきっかけになった
  • 褒めるタイミングの重要性に気づいた
  • 自分の関わり方を見直したい

これらはすべて、「テクニック」ではなく関係性への気づきです。

また、

  • やってみたい
  • 続けていきたい

といった前向きな声も多く、学びが行動につながる土台ができていることを感じました。

当日の様子から見えるもの

当日のレポートは宮代町のホームページにも掲載されています。
https://www.town.miyashiro.lg.jp/0000026009.html

また、講座の様子を収めたショート動画も公開されています。
https://youtube.com/shorts/M-_qikN1SfQ?feature=share

動画からは、犬たちの表情だけでなく、飼い主がどのように関わっているかもよく伝わります。

「楽しさの中で学ぶ」という空気感は、文章以上に感じていただけるはずです。

しつけは日常の中で育っていく

今回の講座は、あくまで入口です。

大切なのはその後、日常の中で

  • 遊びを取り入れる
  • 褒めるタイミングを意識する
  • 愛犬の反応を観察する

といった積み重ねを続けていくこと。

しつけは一度教えて終わりではなく、日々の関わりの中で育っていきます。

次の一歩へ

「やってみたけれどうまくいかない」
「自分のやり方が合っているか分からない」

そんなときは、一度環境を変えてみるのも一つの方法です。

実際に動きながら確認していくことで、理解がより深まり、再現性も高まります。

愛犬との関係づくりは、ここからが本番。
その一歩を、ぜひ一緒に積み重ねていきましょう。