散歩中、よく見かける光景があります。
愛犬に引きづられながら、
「ちょっと!ちょっと!」と言いながらも、犬同士を近づける飼い主さん。
そして、そのまま犬まかせのご挨拶。
一見、微笑ましい場面にも見えますが、実はここにトラブルの種が潜んでいます。
マナーに反する振る舞いは「犬のせい」ではない
- 飛びつく
- 吠える
- いきなり顔を近づける
- しつこく嗅ぎ回る
こうした行動に対して、
「うちの子、やんちゃで。」
「すぐ吠えちゃうんですよね。」
と済ませてしまうことはありませんか。
しかし、それは本当に犬の問題でしょうか。
教えていなければ、できないのは当たり前
犬は教わったことしかできません。
つまり、
マナー違反=教えていない結果
です。
人間社会に置き換えてみると
初対面の人に対して、
- 挨拶もなく
- 距離感も考えず
- いきなり肩を組む
そんなことはしません。
まず気にするのは、
相手はどんな人だろうか
ということです。
なぜ犬になると許されてしまうのか
多くの飼い主さんは、
「うちのコは、元気いっぱいなだけなので。」
「うちのコ、悪気はないんです。」
と、自分の犬のことばかりを見ています。
しかし本来は逆です。
- まず相手を見る
- 次に相性を見る
- その上で接し方を決める
これが本来のマナーです。
そもそも犬たちは行儀を知らない
現代の犬たちは、
早い段階で親元を離れ
犬社会のルールを学ぶ機会が少ない
という背景があります。
つまり、多くの犬はマナーを知らない状態です。
だからこそ、
親兄弟の代わりとなって、飼い主が教えることが最低限の責任になります。
犬同士の挨拶の基本
散歩中の挨拶は、ポイントを押さえることで安全に行うことができます。
まずは飼い主同士のコミュニケーション

犬を近づける前に、
「挨拶しても大丈夫ですか?」
と一言確認しましょう。
相手がトレーニング中であったり、怖がりな性格である場合、トラブルを未然に防ぐことができます。
まずは立ち止まって挨拶する

いきなり近づけるのではなく、まずは一度立ち止まります。
そして、一旦オスワリをさせましょう。
この行動には、
- 興奮を落ち着かせる
- 飼い主のコントロール下にあることを示す
- 相手の様子を観察する時間をつくる
といった意味があります。
挨拶は「させるもの」ではなく、整えてから許可するものです。
その上で、相手の様子を見ながらゆっくり近づきます。
短く終える(3秒ルール)

挨拶が長くなると、興奮が高まりトラブルにつながりやすくなります。
匂いを嗅ぎ合い、確認ができたら、数秒で切り上げましょう。
「もっと遊びたい」を許可するのは、お互いの相性をちゃんと見極めてからです。
注意すべきサイン

以下のようなサインが見られた場合は、無理に挨拶を続けるべきではありません。
- 体が固まる
- 目をそらす
- あくびをする
- 鼻を舐める
- しっぽが硬直する
こうしたサインは、緊張や不安の表れです。
その場合は、静かにその場を離れましょう。
イエロードッグプロジェクトという考え方
▶ みんなのイエロードッグプロジェクト

散歩中に、黄色いリボンやバンダナをつけた犬を見かけたことはありませんか。
これは、
そっとしておいてほしい
という意思表示です。
怖がりな性格の犬や、トレーニング中の犬、体調が万全でない犬など、さまざまな理由があります。
このサインを見かけたら、
- 近づかない
- 声をかけない
- 距離をとる
ことがマナーです。
教え方を知らないという現実
一方で、
どう教えればいいのかわからない
という飼い主さんが多いのも事実です。
これは、
ドッグトレーニング=犬たちが学ぶこと
という誤解から生じた結果です。
愛犬と生活を共にしているのは、ドッグトレーナーではありません。
飼い主さんも一緒に学ぶことこそが、ドッグトレーニングの本質なのです。
One for Dogが目指していること
One for Dogのしつけ教室は、
犬を変える場所ではなく、
飼い主さんが学ぶ場所です。
- 挨拶のさせ方
- 距離感の取り方
- 相手を見る力
こうした力を身につけることで、トラブルのない関係性を築いていきます。
まとめ
犬同士の挨拶は、
社会性を育てる機会であり、
トラブルのきっかけにもなります。
だからこそ、
- 犬まかせにしない
- 相手を尊重する
- 飼い主がコントロールする
この3つを意識することが大切です。
これから犬との暮らしをより良いものにしていきたい方は、
ぜひ一度、”一緒に学ぶ”という選択をしてみてください。


