愛犬をおうちでシャンプーしていると、
「犬用ドライヤーって必要なの?」
「人間用ドライヤーで代用できるの?」
こんな風に悩んだことはありませんか?
最近ではペット用ドライヤーも数多く販売されていますが、実際のところ、ご家庭でのお手入れなら人間用ドライヤーでも十分対応できるケースがあります。
ただし、乾かし方を間違えると、
- 毛玉の原因になる
- 生乾きになってしまう
- 皮膚トラブルにつながる
こともあります。
今回はトリマーの視点から、人間用ドライヤーで失敗しない乾かし方について解説します。
犬用ドライヤーは人間用で代用できる?
結論から言うと、
人間用ドライヤーでも代用は可能です。
実際、ご家庭で愛犬のお手入れをされている飼い主さんの多くは、人間用ドライヤーを使用しています。
そのため、
「犬用ドライヤーがないから乾かせない」
ということはありません。
大切なのはドライヤーの種類ではなく、正しい使い方です。
特に家庭でのお手入れでは、
- タオルドライ
- ブラッシング
- 乾かす順番
の方が、ドライヤー選びより重要だったりします。
なぜ犬たちはしっかり乾かす必要があるの?

「自然乾燥じゃダメなの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、犬は人以上にしっかり乾かすことが大切です。
① 皮膚トラブルの予防
被毛の内側に水分が残ると、皮膚が蒸れやすくなります。
特に、
- トイプードル
- ビションフリーゼ
- シーズー
- マルチーズ
などの被毛量が多い犬種は注意が必要です。
② 毛玉の予防
濡れた状態で放置すると、毛が絡まりやすくなります。
毛玉は見た目の問題だけでなく、
- ブラッシング時の痛み
- 皮膚への負担
- トリミング料金の増加
にもつながります。
③ ニオイの予防
生乾きの状態では雑菌が繁殖しやすくなります。
「シャンプーしたのに臭う」
という場合は、乾燥不足が原因のことも少なくありません。
④ 体の冷えを防ぐ
子犬やシニア犬、小型犬は体温が下がりやすいため、濡れた状態を長時間続けるのは避けたいところです。
人間用ドライヤーを使うメリット
自宅にある
新しく購入する必要がありません。
手軽に始められる
「まずはおうちシャンプーをやってみたい」
という方にとっては十分な選択肢です。
コストを抑えられる
犬用ドライヤーは高価な製品も多くあります。
そのため、最初から無理に購入する必要はありません。
人間用ドライヤーを使う際の注意点
温度を上げすぎない
犬の皮膚は人よりも薄くデリケートです。
高温の風を近距離から当て続けると、皮膚への負担になることがあります。
ドライヤーは20〜30cmほど離し、常に動かしながら使用しましょう。
風を嫌がる場合がある
犬がドライヤーを嫌がる理由は、音だけではありません。
- 突然風が当たる
- 顔に風がくる
- 動きを制限される
- 過去に嫌な経験がある
など、さまざまな理由があります。
いきなり顔から乾かすのではなく、胸や背中など比較的受け入れやすい場所から始めるのがおすすめです。
被毛の根元まで乾かしにくい
人間用ドライヤーは、人の髪を乾かすために作られています。
犬種によっては、
「表面は乾いているのに根元が湿っている」
ということもあります。
被毛をかき分けながら乾かす意識を持つと、生乾きを防ぎやすくなります。
犬を上手に乾かすコツ

タオルドライを徹底する
実は、乾かす工程で最も重要なのはタオルドライです。
ここが不十分だと、その後どれだけドライヤーを当てても時間がかかります。
ゴシゴシ擦るのではなく、水分を吸い取るイメージで行いましょう。
また、タオル選びも意外と大切です。
最近は「速乾タオル」も人気ですが、愛犬のシャンプー後には吸水タオルがおすすめです。
速く乾くことよりも、まずはしっかり水分を吸収することが重要だからです。
タオルドライでどれだけ水分を取り除けるかによって、その後のドライヤー時間は大きく変わります。
特に被毛量の多い犬種では、吸水性の高いタオルを使うだけでも、お手入れの負担を軽減できます。
ブラッシングしながら乾かす
毛をかき分けながら乾かすことで、根元まで風が入りやすくなります。
毛玉予防にも効果的。
また、乾かす際に手ぐしだけで済ませるのはおすすめできません。
手ぐしでは被毛の根元までしっかりかき分けることが難しく、表面だけ乾いて中が湿ったままになりやすいためです。
特にトイプードルやビションフリーゼなどの被毛量が多い犬種では、生乾きや毛玉の原因になることもあります。
家庭でのお手入れでも、ブラシを使いながら根元に風を届けることを意識してみましょう。
顔は最後に乾かす
多くの犬は顔周りの風を苦手とします。
まずは体を乾かし、最後に顔周りを少しずつ行いましょう。
無理をしない
犬が強く嫌がる場合は、一度休憩することも大切です。
「最後まで乾かし切ること」よりも、
「ドライヤー嫌いにしないこと」
を優先しましょう。
ドライヤー中に逃げ回ってしまう場合は?

飼い主さんからよく聞くお悩みのひとつが、
「ドライヤーを始めると逃げ回ってしまう」
というものです。
そんな場合は、ドライヤーを買い替える前にトリミングテーブルを検討してみるのもおすすめです。
トリミングテーブルというと、プロ向けの道具に見えるかもしれません。
しかし実際には、
- 作業する高さが確保できる
- 犬が落ち着きやすい
- 飼い主さんの腰への負担が減る
- ブラッシングや爪切りにも使える
といったメリットがあります。
床で追いかけながら乾かすよりも、お互いに落ち着いて作業できるケースは少なくありません。
もちろん、最初から長時間拘束するのではなく、
「テーブルの上で褒められる」
「おやつがもらえる」
といった良い経験を積み重ねることも大切です。
犬用ドライヤーは買った方がいい?
おうちでたまにシャンプーする程度であれば、人間用ドライヤーでも十分対応できます。
一方で、
- 定期的に自宅でシャンプーする
- 被毛量が多い犬種
- 乾かす時間を短縮したい
- 多頭飼いをしている
という場合は、犬用ドライヤーを検討する価値があります。
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One for Dogが考える「本当に大切なこと」

ここまでドライヤーについてお話してきましたが、実はお手入れで最も大切なのは道具ではありません。
愛犬が安心して体を触らせてくれること。
そして、飼い主さんとの信頼関係です。
高価なドライヤーを購入しても、
- ブラッシングを嫌がる
- 足を触らせてくれない
- 体を拘束されることに慣れていない
状態では、お手入れそのものが難しくなります。
逆に、日頃から触れ合いを重ね、体を触られることに慣れている犬は、人間用ドライヤーでも落ち着いて乾かせることが少なくありません。
ドライヤーを変えれば解決すると思っていたら、実は作業環境や愛犬との関係性の問題だった。
そんなケースは意外と多いものです。
お手入れを成功させる近道は、実は新しい道具を買うことではなく、愛犬との関係づくりにあります。
道具より信頼関係。
まずは毎日の触れ合いの中で、「触られると安心する」「お手入れの時間が嫌ではない」と感じてもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
おうちケアに不安がある方へ
One for Dogでは、飼い主さん自身が学ぶための「お手入れ教室」を開催しています。
- ブラッシングのやり方
- 爪切りの考え方
- シャンプーとドライのコツ
- 愛犬がお手入れを受け入れるための練習
などを、一緒に学んでいきます。
「サロン任せではなく、自分でも愛犬をケアできるようになりたい」
そんな飼い主さんは、ぜひお気軽にご相談ください。


