最近、お手入れ教室の生徒さんからこんなご相談をいただきました。
愛犬のトイプードルちゃんが、ソファから飛び降りた際に前足をひねってしまったそうです。
幸い骨には異常がなかったものの、関節を痛めてしまい、しばらくサポーター生活に。
獣医師からは安静指示が出され、全治2〜3ヶ月とのことでした。
まずは一安心。
…なのですが、そこで新たな問題が浮上しました。
シャンプーができない

サポーターを装着している以上、簡単に濡らすことはできません。
もちろん勝手に外すこともできません。
つまり、
普段通りのシャンプーができない。
ということです。
さらに、獣医師の許可が下りるまではトリミングも難しくなる場合があります。
サロンによって判断は異なりますが、ケガの状態によっては受け入れを断られることもあるでしょう。
当然です。
無理をして症状が悪化してしまっては元も子もありません。
でも、毛は待ってくれない
困ったことに、被毛はケガを理由に伸びるのを止めてはくれません。
今回の犬種はトイプードル。
2〜3ヶ月も経てば、目の周りや口元、足先などはかなり伸びてしまいます。
視界が悪くなる。
汚れやすくなる。
毛玉もできやすくなる。
だからといって通常通りトリミングへ行けるわけでもない。
飼い主さんとしては悩ましい状況です。
そんな時に役立ったのがお手入れ教室でした

実はこの飼い主さん。
基礎コースだけでなく、カットレッスンまで受講されていました。
そのため、
・ブラッシング
・コーミング
・部分カット
・ハサミの扱い方
といった基本的な技術を身につけています。
もちろんプロのトリマーのような仕上がりにはなりません。
ですが、
「愛犬が快適に過ごせる状態を維持する」
ことは十分可能でした。
目の前が見えるようにする。
足裏の毛を整える。
口元の毛を短くする。
毛玉を防ぐ。
それだけでも愛犬の生活は大きく変わります。
お手入れ教室は、トリミングの代わりではありません
ここは誤解してほしくないところです。
お手入れ教室は、
「もうトリミングサロンへ行かなくていい」
というものではありません。
プロの技術にはプロの価値があります。
私自身トリマーですから、それは誰よりも理解しています。
一方で、
- トリミングの間のお手入れ
- 災害や入院などの緊急時
- シニアになって通うことが難しくなった時
- 今回のようなケガや病気
そんな場面では、飼い主さん自身がお手入れできることが大きな力になります。
転ばぬ先の杖

犬との暮らしは長いようで短いものです。
今日元気だった愛犬が、明日ケガをすることもあります。
いつもお願いしているトリミングサロンが、予約でいっぱいということもあるでしょう。
その時、
「何もできない」
のと、
「最低限のお手入れならできる」
のとでは大きな違いがあります。
今回の出来事を通じて、改めて感じました。
お手入れ教室は、トリマーを目指すためのものではありません。
愛犬と暮らす飼い主さんが、いざという時に困らないための学びです。
もし明日、かかりつけのトリミングサロンに預けられなくなったら。
あなたは愛犬のお手入れをどうしますか。
お手入れ教室は、そんな「もしも」に備えるための転ばぬ先の杖なのかもしれません。
お手入れ教室のご案内
One for Dogでは、飼い主さん自身が愛犬のお手入れを学ぶための「お手入れ教室」を開催しています。
ブラッシングやシャンプーはもちろん、
- 目の周りのお手入れ
- 足裏のお手入れ
- 爪切り
- 耳掃除
- 部分カット
など、ご自宅で必要となる技術を一つずつ学んでいただけます。
トリミングサロンへ通わなくなるためではありません。
トリミングとトリミングの間を快適に過ごすために。
そして今回のようなケガや病気、シニア期など、もしもの時に愛犬を支えられる飼い主さんになるために。
「転ばぬ先の杖」として、お役立ていただければ幸いです。


